高野歯科医院(福島県伊達市保原町)

口腔内乾燥症(最近口の中が乾燥して気になります・・・・)

 
 

『口腔内乾燥の原因として考えられることと 対応策』


1)原 因口呼吸(鼻で上手に呼吸できず 口で呼吸してしまう)
   
 対応策耳鼻科で診察してもらい まず、鼻の問題を解決しましょう
  「昼間は気にならないが、夜間 口が乾いて目が覚める 又は、起床時口の中がカラカラに乾燥している。」
この様な方は、寝ている間 口呼吸 をしていると思われます。
いびきをかく・加齢により口の周りの筋力が低下し、口を開いたまま寝ているなどのことが考えられます。

   
2)原 因毎日服用しているお薬の影響による唾液分泌の低下
  (高血圧の薬・利尿剤・向神経薬・抗パーキンソン薬・抗てんかん剤・抗アレルギー薬・風邪薬・胃腸薬・etc 唾液分泌を低下させる薬は多数あります。副作用の欄に 「口渇」 と書いてあります。)
   
 対応策かかりつけの医師・歯科医師・薬剤師・にご相談ください。
  (可能であれば、変薬・量の調整をしてもらいます。)

   
3)原 因全身疾患に起因する唾液分泌の低下
  (1)糖尿病に起因する唾液分泌の低下
(2)放射線療法による唾液腺自体の萎縮
(3)シェーグレン症候群
 (唾液腺、涙腺などの外分泌腺の破壊を起こす自己免疫疾患の一種
  リウマチなどと合併することがよくある)
   
 対応策(1)に関しては、糖尿病のコントロールを
  (2)・(3)は唾液腺自体に問題があるので人工的に補う必要があります。
  
人工唾液や保湿剤など色々の商品がでています。状況に応じて使い分けると良いでしょう。
ジェルタイプで保湿効果が高く、比較的長時間作用が持続する市販品も出ています。

 
 
唾液の成分に近いホエイタンパク湿潤剤を主分とし、口腔内に潤いを与えるラクトフェリンやヒトオリゴペプチド、アロエベライ液汁末が配合されたマウスジェルです。
 
※歯科医院で購入できます。

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4)原 因ストレス等による神経性唾液分泌低下
  (ストレスにより交感神経優位となり分泌量が低下する)
   
 対応策まずは、ストレスとなっていることを改善
   
   
5)原 因特に原因と考えられることがないのに唾液が少ない
  (1)早食いであまりよく咬まない
  (2)虫歯・歯周病・入れ歯の不具合でよく咬めない
  ※使わないでいると、唾液を出す機能が低下します。
   
 対応策(1)よく咬む習慣をつける ひとくち30回を目安に
    お茶・水・味噌汁等で流し込まず、よく咬んで飲み込んでから水分を取る
  (2)治療や入れ歯の調整が必要な場合は、早めに歯科医院を受診しましょう



いままで問題が無かった入れ歯が、急にすれて痛くなった・入れ歯の落ち着きが
悪くなった・口の中が赤くただれてヒリヒリする・口角がよく切れる・・・などの症状が
ある場合 口が乾く自覚症状がなくとも、唾液分泌が上手くいっていなくて、
カンジタ菌(真菌の一種)などが繁殖している可能性もあります。

快適な毎日を過ごすために  まずは、私たちにご相談ください。